基本的にひとりで仕事をする私にとって、オフィスと言えるのは自宅です。このスタイルでどこまでやっていけるか楽しみます。
行政書士は開業する時に、国家試験をパスするだけではダメでして、各都道府県に設置されている行政書士会に登録の申請をしなければなりません。その際、事務所の設置場所を申請しなければなりません。
行政書士の事務所というのは、そのほとんどが個人事務所です。しかもその大多数は自宅兼事務所です。
オフィスを構えることが前提
神奈川県行政書士会は開業するときに会の担当者が事務所をチェックすることはありません。しかし、他県では、担当者が訪問してチェックするという場所も少なくありません。しかも、自宅事務所を認めないところもあります。
これは、「行政書士事務所はオフィスを構えること」という前提があるからです。神奈川県でも、開業時に看板を提供されるのですが、これもやはりオフィスを構えることが前提となっています。
(事務所)
第八条 行政書士(行政書士の使用人である行政書士又は行政書士法人の社員若しくは使用人である行政書士(第三項において「使用人である行政書士等」という。)を除く。次項、次条、第十条の二及び第十一条において同じ。)は、その業務を行うための事務所を設けなければならない。
2 行政書士は、前項の事務所を二以上設けてはならない。
3 略
これは行政書士法の条文です。
行政書士が事務所を設けなければならないとされています。そこには、表札を設けて報酬額表を掲げておく必要があると規定されています。形式的にであっても、オフィスを構えることが法律上求められています。
仕事の仕方によってはオフィスは不要
私は行政書士として独立開業したのが2011年でした。現在6年目に入っており、おかげさまで仕事も順調に受任させていただいております。特にこの2年くらいは自分のキャパを超える時が常態化してしまっており、効率化、隙間時間の徹底活用をしてきました。
しかしながら、やはり一人でおこなう事業は所詮は一人の事業です。どれだけ効率化を図ったところで効果はたかが知れています。
そこで、昨年末は事務所用の物件をいくつか見て回っていました。ひとを雇い入れることを前提にです。
ただ、どうしてもふんぎりがつかずに、結局は止めることにしました。
理由として、
- 「通勤」が発生してしまう
- 雇用すれば、雇用を維持するための仕事が発生してしまう
- 場所に縛られることになる(自分のスタンスに合わない)
- 固定費が大きく増える
というものが挙げられます。
仕事をライフワークとしておこなうのか(人生の重要な要素とする)、ライスワークとするのか(食べるために行う)、という点で考えた時に、あまり大きくしていくことは後者を引き上げつつ、前者にプレッシャーを与えることになります。
クラウドでどこまでいけるか、楽しむ
いろいろ考えてみた結果、オフィスを持たずして事業規模の拡大を目指すことにしました。
その手段としてクラウドサービスの活用です。
すでに、いくつかのクライアント様にはチャットワークの導入をお願いし、打ち合わせや資料のやり取りをこちらに絞ってしまっています。これを100%達成できるようにして、提供できる価値を高められるようにすることが一つの目標です。
また、外注を効果的に活用していきます。こちらも既にクラウドワークスを結構使っていますが、その幅を広げつつ、同業者や他士業とのネットワークを広げて、私が担わなくても良い部分や、他の人が担った方が価値が高まる部分を積極的に委託しようと思います。そうすることで、自分が関与した方が価値が高まる部分により集中できるようになり、結果として提供できる価値が総合的に向上することになります。様々なクラウドサービスも積極的に研究してクライアント企業にコーディネートしていくことができれば、一層良いと思います。
これからは「個人の時代」なんてことが言われます。その通りと思う部分と、いやそうではないと思う部分が同じくらいありますが、個人個人のつながりがプロジェクトごとにつながって仕事をこなしていくことがクラウドベースで推進できれば、オフィスを抱えずして大きなプロジェクトをこなすことができます。
この考えを実践するのが2017年ですね。頑張ります。
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【編集後記】
ジョギングの習慣、腹筋トレーニングの習慣を付けるために、どんなに小さい数でも良いので毎日実施することにしました。
また、今年のお正月はこうやってPCに向かう時間を捻出することができるので、いいスタートを切れそうです。
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