電話は必要?行政書士として私が心がけているスピード・コントロール

私は行政書士事務所を運営する個人事業主ですが、ホームページでも電話番号を公開していません。もっぱらの連絡方法はメールですが、それで困ることはありません。

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様々な支援メニューが低額で提供される今、起業へのハードルはとても下がりました。一人でフリーランスとして活動する人も増えていることでしょう。昨年は、子育てママさん向けの起業講座でお話をさせていただく機会を頂いたのですが、女性のパワーはこの国の起爆剤になると感じています。

さて、そんな個人・法人を問わずに増えている起業ですが、私自身も個人で起業した者として、5年経った今改めて思うシンプル化の必要について書いてみます。

行政書士事務所、というカタチ

私が生業としている行政書士という仕事は、「事務所登録」というものをしなければなりません。どこを拠点に行政書士として仕事をするのか?お客様との面談はどうするのか?情報の管理をどうするのか?というようなことを所属する都道府県単位の行政書士会に届け出なければ開業ができないルールになっています。

私の場合は、住んでいる家と事務所登録している場所が異なりますので、郵送物等は事務所充に届くのですが、電話は何かあれば私の仕事の携帯に入ってきます。実際は外や自宅で仕事をしていることが多いからです。

行政書士という仕事をしている人にも様々なタイプの人がいます。

  • 複数人を雇用して、いわゆる「事務所」として活動するタイプの方
  • ひとりで全てをこなす「フリーランス」として活動するタイプの方
  • 資格だけ登録しておいて、本業を別に持っているタイプの方(サラリーマン含む)
  • フリーランスという程にも活動していないタイプの方(年金受給者タイプ)

いずれのタイプでも良いとは思いますが、自分がどういうタイプなのかを理解して、事業運営をしなければなりません。私は「フリーランス」タイプです。

本当に必要なものでまずは型をつくる

自分がいずれのタイプなのかを考えた時、その事業運営に本当に必要なものとは何なのかを考える必要があります。

行政書士に限らず、士業の仕事は在庫を持たず、実質的には人件費がメインとなるため利益率は高いと言われますが、風が吹けば吹き飛ぶ弱さを持つ仕事です。そのため、事業運営のために多額のコストを要するのはリスクです。リスクをとにかく引き下げるために、固定費を下げる努力が必要です。

私の場合、絶対に必要なのは、

  • ノートパソコン(Mac)
  • Wi-Fi環境
  • USBメモリ
  • iPhone

だけです。これがあれば、あとはコンビニなどを利用すれば仕事が可能です。

ただ、実際には上記以外に

  • デスクトップPC(Windows、デュアルディスプレイ)
  • ノートPCもう1台(Windows)
  • プリンター2台(レーザー、インクジェット)
  • スキャナ(Scan Snap S510)

があります。これらはそれ自体コストを生むものではありませんが、付随して費用も発生します。

また、圧倒的に費用がかかるのが様々な会費や交際費です。何かの集まりがあれば懇親会もあるため、週5日は懇親会をやっているような状況です。これは投資的な意味があったり、惰性でしかなかったりしますが、いずれにしてもこの状況は非常に良くありません。今、一番の悩みです。

スピード化した今こそ、自分でスピードをコントロールする

今は電話、メールだけでなく、LINEやSkypeなど様々なチャットツールも浸透し、いつでもどこからでも連絡ができる時代です。スピード感は10年前と比べても大幅にアップしていると思います。

これは仕事をしやすくなったことも意味しますが、いつでもどこでも連絡できる反面で、いつもどこでも仕事に拘束されてしまうリスクでもあります。特に電話については強制的に相手の時間を制限するものですから、いつでもどこでもの時代において、私はかなり敬遠しています。

  • 電話は基本的にこちらからかけるもの
  • 受電はスケジュールに組み込むこと

これが私の電話についてのルールです。

同業者の方とお話ししているとき、「私は24時間電話に出れるようにしている」という方がいて、本当にすごいと思いましたが、私は「基本的には電話はすぐには出れない」というスタンスを貫いてます。

サービスとして考えた時、24時間いつでも電話に出るというのは素晴らしいことだと思いますが、私の場合はそれで他の仕事がストップして、スケジュールが押してしまいますので、上記のルールに落ち着きました。基本的にはメール・LINEでのやり取りです。電話は役所相手が一番多いかもしれません。

いずれが正しいというわけではないですが、ひとりで仕事をしていると様々な制約の中で最大パフォーマンスを発揮しなければなりません。そのためには、ツールに使われることのないように、自分なりのルールを明確にしていくことが必要です。結果として、自分のスタイルに合う仕事が入ってくるようになります。

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【編集後記】

まだまだシンプル化できると考えています。一切のペーパーレス化はもう少しで実現できそうです。最後に残るのは人との付き合いですね。これはとても大切なことなので、大切なつながりを見極めて、冷静に家庭や仕事とのバランスをとっていくことが必要です。

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