行政書士の価値|顧客の経済的価値の創出に貢献すること

節約志向か増収志向か。シンプルに考えるとそういうことですが、自分のサービスをどちらに分類するかと考えるならば、私は後者を選びたいと思います。

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昨日、平塚市で開催された青年経済人の交流会に出席させて頂きました。

「Exchange Meeting」と題された交流会は、第一部で齊藤泉氏講演会「一瞬の出会い」を拝聴し、第二部で立食パーティーという内容でした。

【齊藤泉氏プロフィール】

1992年の在学中、日本レストランエンタプライズ(旧日本食堂)にアルバイトとして入社。開通したての山形新幹線つばさの、車内販売員 「つばさレディー」の第一期生となる。きめ細かいサービスと乗客のニーズを敏感に察知する判断力で数々の驚異的な記録を保持。通常の販売員の東京-山形間の売上平均は片道3時間で8万円程度のところ、齋藤氏は片道26万円強を売り上げ、またある時には片道で旅客数の半分弱にあたる、187個の駅弁を販売した。そのカリスマぶりと、温もりある接客術は様々なメディアでも注目されている。卒業後もパートとして車内販売に従事し、三児の母となった2014年現在も、時給のパート契約で在職中。著書に『またあなたから買いたい! カリスマ新幹線アテンダントの一瞬で心をつかむ技術』、『あなたから買えてよかった!カリスマアテンダントの感動を呼ぶ接客術』がある。

ちょっと長いけどプロフィールを引用させて頂きました。

パートという身分を選択し、新幹線での販売員という世界の中で、圧倒的な成果を出し続けている齊藤氏の「心がけ」をとても丁寧に講演していただきました。

  1. 朝、どんなニーズを持ってるか予測(計画)
  2. 予測を元に準備・行動(実行)
  3. お客様に会ったら確認(検証)
  4. 手直しする(修正)
  5. 1日をふりかえる(反省する)

これが、齋藤氏が毎日実践してきたことだと言います。

ずばりPDCAサイクルですよね。それを一日をタームとして徹底して繰り返してきたからこそ、ノウハウとして蓄積してきたのでしょう。

しかしながら、齋藤氏の講演を聞いていて、最も大切にされていることは「徹底的な個別具体的なお客様目線の実践」です。しかも、その日の天気、季節、その人の雰囲気など、顧客を取り巻くあらゆる環境を総合的に分析し、個々のお客様に応じて話し方、気遣いの仕方などをすべて臨機応変に実践する。

ずばり、それが齋藤氏なりのお客様を大切にするということの実践であり、その積み重ねが今の彼女をつくっているのだと思います。

行政書士として提供する価値とは?

そんな斎藤氏の講演を聞きながら、自分が提供する価値とは何なのかということを振り返っていました。私は一体どのようなPDCAサイクルを実践すべきなのか、ということです。

私は開業して間もなく7年目に突入しますが、本当に独立当初はあらゆることが初めての経験で、毎日緊張の連続でした。どうやったらお客様を獲得できるだろうか、どうやったらその仕事ができるだろうか・・・そういうことに毎日向き合いながら、仕事の塩梅も分からない私は、とにかく「やればできる」と自分に言い聞かせながら、歩みを止めずに走り続けてました。

そうこうするうちに、徐々に人のつながりが増えてきて、気が付けば仕事をこなしきれないくらいの量を抱えるようになり、何万と存在する行政手続きの中でも、何度も経験する手続きも増えてきて、経済的にも自信がついてきて、無事に素敵な妻と出会うこともできました。

ただ、ここ1年程は、仕事をまとめる意識が強まってきています。どうやれば、労力を減らしながら、提供できる価値を保ち、時間のゆとりを作れるか。そんなことに重きを置き始めていました。それが人生を充実させることなのだと。

他方で、「このままで良いのだろうか?」という問いも自分に向け続けている自分がいることにも気が付いていました。「この程度で満足して良いはずがない。」「自分が理想としているサービスはもっと攻めた内容ではないのか。」「結局代行業ばかりやることになってしまうんじゃないか。」・・・

そんな問いに、今日の交流会で初対面した方に、こんなことを指摘されました。

お客様のコスト削減に貢献するのは良いけど、そんな小さな可能性にチャレンジするよりも、お客様の収益増大に思いっきり貢献して、君自身がもっともっと稼ぐ意識を持つべきではないか。

結構ドカーンと言われた感じです。

ドカーンと来ましたが、「やっぱりそうですよね。」っていう気もしています。

私の尊敬する税理士さんにこんなことを言う人がいます。

おれの客になれば、誰でも絶対に成功する。

すごいですよね。笑

初めて耳にしたときに、「なんてこと言うひとだwww」くらいの感じでしたが、数年ぶりに思い出すこのフレーズに、実は真理があるのかもしれません。

行政書士の仕事は、代行業になるのが手っ取り早い稼ぎ方と言えます。手間をお客様から預かり、手間賃を報酬として受け取って仕事をする。これがこれまでの基本的な仕事だったと思います。これは司法書士でも、税理士でも、社会保険労務士でも、そして弁護士でもほとんどの士業のサービスがこういうスタイルだと思います。

だけど、手間仕事は確実に時代と共に無くなります。無くなること自体は社会的に価値のあることなので良いのですが、その時に社会が求める行政書士サービスって何なのか?ってことはきちんと考えておく必要があります。

その時、私の場合はITサービスの知識と、様々なビジネスモデルと、法制度に基づく各種規制に関する知識を組み合わせて、お客様にビジネスチャンスを提供すること。この企画力・提案力を磨き、継続的にサポートするスタイル。これが理想的な形です。

しかしながら、最近はいったん仕事をまとめる、という意識が強まっていて、その辺りの視点が弱まってきていることを、昨日の出会いで反省しました。同時に、今自分がやるべきことの優先順位が一気に整理される気もしました。

根本的な自分のスタンスは何も変化はありません。ただ、自分のスピード感をグッと高めようという強い意志が芽生えました。昨日の出会いに心から感謝です。

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【編集後記】
こんな勢いあることを書いていますが、数日間のハードなスケジュールで一気に体調を崩してしまい、昨日一日苦しんでいました。休みつつも空白にしない努力をきっちり行います。

【昨日の1アクション】
新たな出会いに積極的にチャレンジ。出会いに前向きになることが、成長の最短距離だと再確認です。

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