「もう少し詳しく聞かせてよ」と思ってもらえる資料づくり|吉本に学ぶ提案書作成の極意

わかりやすい資料作成のポイントは、「Before ⇔ After」が伝わること、「⇔」の内容が明確であること、「⇔」のエビデンスを示すことです。このポイントを凝縮しているのがよしもとクリエイティブ・エージェンシーの「よしもと文化人講演会提案書」です。企画書等を作成される人には是非とも参考にしてください。

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お笑いで有名な吉本興業ですが、数多くの文化人も抱えております。吉本興業グループの一つ、よしもとクリエイティブ・エージェンシーでは、写真のような文化人講演会に講師派遣をおこなっております。

昨日、横浜で開催された公益社団法人日本青年会議所主催のサマーコンファレンス2017で、提案書を配布している人がいたのでもらってきました。

提案書の「型」がそこにはあった

いずれの提案も、講師が講演をおこなうもので、テーマはマネジメントや働き方、子育てなど多岐にわたっており、どれも面白そうな内容です。

講演会を主催することが定期的にあるので、とても参考になります。

一つ一つの提案を見ていて、ふと思ったことがありました。それは「すべての提案書が同一のフォーマットによってつくられている」ということです。提案書はA4の紙1ページにまとめられていて、端的に下記のような構造になっています。

よしもとに学ぶ

講演会の開催は、それを実施することによって得られる成果があるから開催されます。それはそうですよね、お金もかかるものをわざわざやるわけですから。また、参加者にとってのニーズもあるからこそ、有料で開催することができます。

とはいえ、講演会を一つ開催するだけでも相当の労力がかかります。テーマを決めて、講演内容を考え、会場を選定して、告知を打つ・・・非常に大きな労力です。開催することが決まってから最低でも二カ月は必要でしょう。

よしもとクリエイティブ・エージェンシーさんの上記提案書のフォーマットは、会場や告知以外の部分について一枚でまとめています。詳細を書いていけばより多くの紙面を割く必要があるでしょうが、とっかかりとして「もうちょっと詳しく聞かせてよ」というところまで持っていくところが一番大変ですから、その意味で1枚でまとめているこの資料は秀逸だなぁと思います。

この型は様々な企画に使える!

今回はたまたま講演会の提案書を手にしたので、講演会をイメージして書いてますが、この考え方はあらゆる事業計画の立案・提案にも使えます。

  • なんのためにその事業を計画するのか(Before × After)
  • どんな事業の内容にするのか(テーマ、詳細)
  • なぜその事業内容なのか(その事業ならば成果を出せるという根拠)

これらの要素は講演会でもなんでも同じです。

考え方のフォーマットは非常にシンプルですので、まずはA4の紙1枚とボールペンを用意して、「Before × After」の部分から考えてみて、肉付けしてから、詳細な資料の作成にとりかかることをお勧めします。

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【編集後記】
2泊3日で横浜に滞在してました。横浜まで1時間程度の場所に住んでいますが、そんな距離でも宿泊することでかなり多くの時間を捻出できることを実感します。

【昨日の1アクション】
安倍首相が登壇されるフォーラムに参加しました。日本を背負うという重圧の中で生きている人の迫力を感じました。

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