2019年のふりかえりと2020年の抱負

200101

新年あけまして、おめでとうございます。
令和への改元、外国人受入れ制度の大幅拡充、ラグビーワールドカップの盛り上がり、消費税アップ、相次ぐ台風被害など2019年度も日本社会に大きな動きがありました。そんな中で、流行語として「ONE TEAM(ワンチーム)」が選ばれたことは、すごくポジティブだなと感じております。ラグビー日本代表の国籍も背景も多様性溢れるメンバーが、想いを一つに戦う姿に幾度となく涙をし、にわかファンとして熱い時間を過ごさせていただきました。

Link-Upとしては、2018年5月から新体制(新事務所・人員増強)に移り、一人で事業をしていた時期とは大きく様相が変わり、私自身が経営者として果たすべき役割が変わることをとても実感した2019年でした。とりわけ、安定的な経営を創る責任の重さを実感し、確かな足元を作ることの難しさに向き合う一年間でありました。組織は大きくすることが目的ではなく、クライアントもスタッフそして社会も含めてすべての関係者に一人では提供できない価値を生み出すことに目的があるわけですが、そのための経営判断をしていくための思考習慣がようやく身についてきたように思います。

他方で、弊社にとって収穫の多い一年でもありました。

4月に大幅改正となりました外国人の在留資格制度に「特定技能」が追加され、それに伴い登録支援機関の創設や、ビジネスモデルの構築に多くの経営者と対話する機会に恵まれ、ベトナムの企業とパートナーシップを結び、日本に働きに来られる方々を支援する体制を構築し始めることができました。今年は、200~300%程度外国人の申請取次業務が増加すると見込んでおります。国内各地の入管を訪れることになりますが、機動的・組織的に推進する仕組みを半年間で構築します。

また、「補助金サポート業務」においても飛躍することができました。小規模事業者持続化補助金では20社以上のサポートをさせていただきまして、そのすべてが採択となりました。Link-Upとしては決して効率の良い業務ではないものの、そこで得られるお客様とのご縁はとても貴重であり、お客様を知り求められる価値を知れるのはかけがえのないものです。IT導入補助金、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)、エネルギー使用合理化等事業者支援事業(省エネ補助金)などとの関りも増え、2020年度は災害対策(BCP)や観光対策のための各種補助金の活用を積極的にご案内していきます。

さらに、障害者向けの福祉事業に関する許認可、市街化調整区域の農地転用許可、建設業許可や経営事項審査、運送業や産業廃棄物処理業の許認可といった「許認可業務」の受託は堅調に伸びている一方で、これらの業務に十分な人的リソースを避くことができなかったことは課題です。スタッフの採用・育成については、可能な限り積極的に推進いたします。

中長期的なわが国の展望としては、手続きのオンライン化は進行し、許認可業務の中でも代行業としてのニーズは著しく低下すると見込まれますが、制度の理解やロードマップの描き方などコーディネーターとして果たすべき役割はより一層高まると確信しております。そのためにも、制度に関する情報は常にアップデートを行い、使える情報として加工し、発信をすることがLink-Upのミッションであり、それができる数少ない事業者であると自負しています。

この2年間は0⇒1のステージでしたが、2020年から1⇒10のステージです。中小企業と国・行政との間に立つコーディネーターとして、価値ある情報を届けて参ります。昨年スタートしましたYouTubeチャンネルでは補助金情報を中心に週に2本、100動画以上をアップします。是非楽しみにしていてください。

最後になりますが、2020年が皆様にとって実りある1年となりますことを祈念しております。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。


行政書士事務所Link-Up
代表 北川 哲也