自分のニーズを満たす行政書士事務所の探し方

もし、ご自身の会社が、建設業許可をはじめとする何かしらの営業許可・認可を取得する必要がある場合に、どちらの行政書士事務所に依頼をされますでしょうか。いつも依頼をされている事務所があればそれで良いと思いますし、初めてのご依頼ならば、どのようなポイントを押さえると良いのかについて整理してご紹介させていただきます。

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初めて依頼される場合、考えるべきポイントは「今後も付き合うつもりかどうか」が大切だと考えます。

どういうことかと言いますと、「今回限り」の付き合いであれば、そこで大切なのは「結果」のみであって、判断材料は「実績」と「値段」になります。反対に、「今後も付き合いたい」という場合、上記の要素の他に「コミュニケーションの取りやすさ」が重要な要素になります。

後者の場合、連絡の取れる時間帯や、連絡手段、言葉遣いなどについて、依頼されるみなさんの「好き・嫌い」がとても左右してきます。また、対面で会いたいかどうか、すぐに会えるかどうか、というのも重要な要素と考える人は少なくないでしょう。

【時間帯】日中のみ、夜間対応あり
【曜 日】平日のみ、年中無休
【連絡手段】電話、メール、FAX、チャット(LINE含む)、テレビ電話(スカイプなど)
【言葉使い】熱いタイプ、冷静なタイプ、細やかなタイプ、優しいタイプなど
【打ち合せ】対面(訪問型、来訪型)、テレビ電話、電話のみ、文字のみ

この7年間、実に様々なお客様とお会いして来ましたが、意外にこういった分析をされている人は多くいらっしゃいません。おそらく、「行政書士や税理士ってこういう感じだよね」っていうイメージが先行しており、「自分に合うかどうか」という視点ってあまり持っていないからだと思います。たしかに、お医者さんにかかるときも「こういうもんか」という感じですよね。

しかしですが、お互いビジネスとして関わり合いをもって、お互いのビジネスに前向きな関係になることこそが大切だと思いますから、みなさんのわがままってとても大切です。どうせ費用を支払うのですから、「やりやすいなぁ〜!」って思えることは大切です。

弊社はよく、「この書類、ご自身(御社)でご用意されますか?」とお聞きします。単純な話、弊社からすればお客様の好みを確認させていただいているのです。なぜかといえば、役所に行けば手に入るような書類の取得までアウトソースしてしまうと、みなさんの会社にとって結構なコストになってしまうからです。

たとえば、許認可の申請では、申請をされる会社の代表者等の住民票や戸籍謄本などが必要になることが多いのですが、そのときに私たちのような士業に外注しますと、「実費+報酬」が加算されます。実費はみなさんが取得された場合にも発生しますが、報酬はアウトソースした場合に発生する「手間賃(てまちん)」です。よく見積もりとか見ますと、「一枚あたり2000円」とか加算されています。これは、専門家を動かすとこれだけの費用が発生しますよーって話なので当然なのですが、アウトソースするかどうかの選択権を、依頼する側のみなさんに確保されているかはとても重要な要素だと思います。(ちなみに弊社は顧問先を除いて、実費+報酬で1500円、という計算です。顧問先は実費のみなので。)

こういった小さなことでも、実は「いや、ちょっとでも安くなるならそうしたいのにー」というニーズに応えられるかどうかが変わってくるのです。

上記の判断要素に照らしていえば、うちは

【時間帯】日中のみ、夜間対応は原則なし
【曜 日】平日のみ
【連絡手段】基本的にはメール、チャット(LINE含む)、お客様に応じて電話を補足的に使用。ファックスのお客様もいる。
【言葉使い】優しいタイプなど(自分で言うのもアレですが。)
【打ち合せ】契約に応じてお客様の元に訪問したり、チャットのみの場合も

という感じです。

私の知っている行政書士の先生の事務所では、24時間年中無休の対応をモットーにされているところもあります。うちとは真逆のタイプですね。うちはチャット・メールでの対応を原則としているため、いつでも投げかけていただけますが、返答は状況に寄ってきます。しかも、顧問契約をさせていただいているお客様を優先させていただいています(当然ですが。)。

このように、うちの事務所は超マイノリティだと思いますが、事務所によってかなり個性が違います。とくに小規模な事務所が95%くらい占めると思いますので、露骨に差があると思います。反対に、それぞれの強みも違うものです。専門分野もそうですし、様々な専門家とのネットワークを売りにしていたり、Webにも強かったりと、本当に区々(まちまち)です。

どんな事務所に依頼をしたいか、どんな行政書士とパートナーシップを組みたいか、みたいな発想を取り入れてみると、ご自身のニーズが明確になってきますので、よくよく吟味してみてみることをお勧めします。

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【編集後記】

今日は、レジャー施設のオープンに向けた調査のため、千葉県長生郡睦沢町に来ています。杉に囲まれているような雄大な山の中に立地しているため、目と鼻に突き刺さるような痛みがあって、結構こたえます・・・

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