自分の仕事の「常識」を理解し、超える

自分の従事する仕事や、興味関心のある業界の仕事について、今持っているイメージがあるとすれば、そのイメージと真逆の組み合わせで考えることが、成長に欠かせない取り組みです。

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東京ドームにて

私は行政書士という資格でお仕事をさせていただいております。この仕事は、行政書士法で定められる「権利義務や事実証明に関する書類の作成」や、「許認可申請の書類作成や提出代理」を生業とします。

行政書士は従来、「代書屋(だいしょや)」と言われていました。要は、「書類を代わりに作成する商売」ってことですね。上で述べた業務内容からすると納得できる、そして的を射た素晴らしい表現だなぁと思います。

たとえば、陸運局の側には行政書士事務所がたっくさんあります。これは車の名義変更などの書類を書くのは素人にはなかなか難しく、面倒臭いことから、格安で書類を代わりにつくることをサービスにしています。まさに「代書屋」ですね。また、インターネットで「会社設立」なんて検索してみると、「格安で会社が3日でつくれます」というサイトにも出会います。これは、法人設立というゴールに向かって、業務を定型化して、機械的に会社を作るお手伝いをすることをサービスとしています。これも「代書屋」ですね。

このような代書屋的サービスをおこなうのが行政書士であると仮定すると、そこに現れるキーワードは、「画一的」「機械的」「書類作成」などと挙げられます。これらのキーワードが正しいかどうかという話ではなく、仮にそうすると、それぞれに真逆のサービスを考えられないだろうかと考えます。

「個別的」「手動的」「コンサルティング」というキーワードがそれぞれの真逆の意味だとすると、それらでサービスはできないだろうかと考えるわけです。

実際、私の業務はどちらかというとこれらのキーワードの方が強く出ています。代書屋という形を否定するのではなく、代書屋と共存もでき、マンパワーがなくてもできる方法です。

ただ、このようなかたちも最近は一般的になりつつあります。その場合はどうするか。

私の場合は、異業種にヒントを得ます。

「集団的」なサービスはどうだろう?一部手動で、一部機械的なものはどうだろう?コンサルティングの範囲を広げたり、狭めたりしたりしてはどうだろう?そもそも、依頼される前に提案できないか?いっそのこと、役員になってしまって取り組むのはどうだろう?異業種とコラボしてはどうだろうか?などです。

いろいろアイデアは出てくるものですが、けど「代書屋」的な仕事は全然なくなりません。そのニーズはきっとまだこれからも無くなりません。けど、それは行政書士がやらなくても良い時代は目の前にきています。自分がやればいい、自分がやる手伝いをITで行えるなど。

もっと掘り下げて考えると、そもそもクライアントのニーズは法人の設立にあるわけではなく、その先のビジネスの成功にあるわけです。その全体像の中で、どんなコミットメントを果たすのか。行政書士である自分が果たすべきミッションを今一度定義してみる。

そうやって試行錯誤を繰り返していれば、うまくいかないなんてことは無いでしょう。

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【編集後記】

先日、EXILEのATSUSHIのソロライブに行ってきました。プロ魂にしびれたのはもちろんですが、何よりも、生き様に魅了されました。私たちはついつい小手先のことを考えてしまいがちです(僕が弱いからなのかもしれません。)。しかし、本当に大切なのは、自分はどうやって生きていき、どうやって顧客と関わるのか、という人生観をしっかりと持つことであり、その努力を死ぬまで継続することなのだと思います。

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