何のために仕事をするのか?採用活動をスタート

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6年前。横浜の日本大通りにある神奈川県行政書士会事務局で、私は行政書士バッヂの交付を受けた。

ーーーー行政書士ってどんな仕事だろう?

ーーーー「許認可」ってなんだ?

不安というか楽しみというか、しかもフリーで仕事するってことの未来像が全く描けてなかった当時の私は、当初はいわゆる「金なし・コネなし・経験なし」という最悪の状況で、不安を抱くにも何に不安を感じれば良いのか検討がつかなった。だから、バッヂを身に付けても特別何をすれば良いのか分からず、「さぁやるぞ!」というやる気しか持ち合わせていなかった。

そんな右も左も分からないのは、同期で開業した人たち(後に友人となる)も同様で、当時29歳だった私は、同世代の新規開業者とひとまず「飲む」「語り合う」というところからスタート。

また、行政書士会には親切な先生が多く、「最初は名刺を2000枚配りなさい」「こういう研修があるから絶対出なさい」「こういう機会は大切にした方が良い」というふうに、本当に多くのアドバイスをいただいた。

自分が何をすべきかわからない以上は、諸先輩方のアドバイスにしたがって、とにかく名刺だけはいつも多めに持ち歩き、1年目で1000枚弱、2年目で2000枚の交換を達成した。

名刺を配り歩くだけならすぐに終わるけれども、2000人と会話したと考えると、相当に意味のある数字だった気がする。今でも、最近はすこしサボってるものの、少なくとも年間で500枚程度は名刺交換をきっかけとした会話をさせてもらっている。それがきっかけで仕事になることが多いことを考えると、是非とも新規開業者は戦略がないならどんどん人に会って、会話して、吸収したら良いと思う。

何をしたらよいか分からない状況のときは、書籍を読むのも良いけど(私も当初は開業に関する書籍をかなり読んだ)、とにかく多くの人と会って、知恵を吸収するのが手っ取り早いのは間違いないです。

そうこうするうちに3年経ったくらいから安定的に仕事もいただけるようになって、4年目で今の妻に出会い、一緒に住み始め、出費はそれまでの2倍近くになったけど、何とかやっていける程度になった(最初は不安しかなかったのが率直なところ・・・)。

周囲を見ていると、「稼げるようになってから●●する」というフレーズを口にする人が多いけど、正直その視点はまずい。「稼げるようになってから」とすると、それはいつなのだろう?そのために何をしているのだろう?という気持ちになる。

「稼ぐ」というのは目的ではなくて、手段でしかない。もちろん、「食べる」という目的を設定するならば、「稼ぐ」イコール「食べる」という関係になるだろうけど、それならば独立して働くよりも、就職なりアルバイトなりした方が絶対に良い。安定もするし、食べていけるし、自分の時間も作れる。

開業当初に先輩から、「君のビジョンは何?」と偉そうに指摘をされた。そのときは「はぁ?ビジョンだ?」と本気で思った。けど、今の自分も当時の自分に出会ったら、「で、どうしたいの?どこ目指しているの?ビジョンは何?」と120%言う。笑

けど、当時の自分にはビジョンを描くことはできなかった。それは、自分の中で行政書士という仕事で何ができるのか、どんな価値を提供できるのか、もっというと、この社会に何が必要とされているのか、ということを感覚程度にしか持ち合わせていなくて、ビジョンを描けるだけの素材を自分を持っていなかったからだ。だから、スタートして3年も経たなくちゃ、きちんと食べれるようにもならなかった。

今の私には、やりたいことがある。

それは、ようやく様々な要素が自分の中に集まってきて、行政書士として提供できる価値や、社会のニーズ、自分のやりたいこと・やりたくないことが見えてきたから。だから、事務所名も変更することにした。

いろんなところで言われているけど、自分で独立して仕事をするならば、「やりたいこと」にフォーカスして「やりたくないこと」はやらないようにした方が良い。これは間違いない。なぜなら、覚悟を持てないから。

日常レベルで言えば、私は電話の着信音をミュートにしている。オンのときも、オフのときも。バイブ設定にすらしない。電話で仕事の効率を下げたくない、というのもあるけど、シンプルに「自分のリズムを守りたい」という感情論。社会的にどうなの?という声もあろうと思うけど、それは別に関係ない。だって、独立して仕事しているんだから。サラリーマンになって、会社の指示があるのに携帯をミュートにしていて「自分のリズムを守りたい」とか言ったら、おいっ!ってなるだろうけど、自己責任で仕事をしているならばスタンスは自分で決めればよい。それで良いかどうかは、お客様が決めるし、ダメなら他の行政書士事務所を選択すれば良いわけで、選択肢は無数にある。

どんな価値提供をしたいのか。

そこに自分の興味関心を投入できるか。使命感を抱けるか。

Link-Upという名前は「つなぐ」という意味なのだけど、圧倒的な情報量と提案力が必要で、お客様に伝わるデザイン力が必要と考えています。そして、正確な事務処理能力。この情報量・提案力・デザイン力・正確な事務処理能力をテーマに採用活動をスタートしました。いきなり大きくはできないけど、小さくとも確実な一歩を、一つ一つ積み重ねます。

「稼ぐため」ではなく、「全うな価値を提供するため」の規模拡大。

ビジョンを共有できる仲間と共にスタートできるのをワクワクしています。

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【編集後記】

福岡旅行に行ってきました。旅行の良いところは、日常を見つめなおす機会になること。しっかり運動して、しっかり飲み食いしている中で、心の栄養も蓄えることができました。

【昨日の1アクション】

  • 所属する青年会議所で私が担当させていただく委員会の一発目が開催。見守り役でしかないですが、個性が様々で一年間の活躍が楽しみ。

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