【旅先RUN】台湾高雄② 港町の開発と地方創生

昨日と同様に、台湾は高雄市をジョギングしてみました。気温は30度以上、湿度も非常に高い地域ですが、走っていてとても気持ちの良い街並みです。

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これって・・・

昨日もこの地域を走りましたが、ホテルのスタッフから「もっと良いコースがある」とオススメしてもらったので、ちょっと足を伸ばして走ってきました。

行き先は高雄の文化を感じる港付近

台湾の高雄市は港町であり、台湾随一の工業地域です。生産された製品は海運によって世界に輸出されており、そのため海側に開発が進んでいます。今回ジョギングを勧められたコースもそのような場所でした。

コースは以下の通りです。途中でNike+ウォッチがGPS受診を止めてしまったため、記録は止まってしまいましたが、11km程度のジョギングになりました。さすがに水分切れでバテました。

本日のコースでいくつか感じたのは、高雄もまたインバウンド需要を求めているということ。いくつかの夜市にも行きましたが、日中の魅力作りにむしろ力を入れているように思いました。湾岸では多くの大規模施設の設置計画が認められ、建設予定地としての大看板がいくつも並んでいます。

これまで工業地帯として世界の企業を相手に交易を行ってきたと思いますが、やはり世界中から多くの旅行者が訪れることで広く市民の収入が上がる魅力は無視できません。実際、ビジネス街としても魅力を向上させるために、道路の清掃車が常時走っていますし、道路はとても綺麗です。

高雄が努力すべき点

そんな高雄ですが、一旅行者として指摘させていただくとすると、

  • 交通マナーを向上すべき
  • 導線をつくるべき

この2点です。

まず第一に、自動車もバイクも交通法規を破りすぎです。信号で止まるという発想が弱く、信号が赤でも「なるべく進む」と言わんばかりに止まりません。彼らからすると、様々な事情があるのでしょうが、外者からすると「モラルの低い人たち」というイメージしか持てません。

安心して子育てができる、安心してスポーツができる、安心して出かけられるというような、基本だけどとても大切な要素を守らねば、所詮は「途上国」という評価を免れられないでしょう。

また、導線については、意外にまとまった情報がなく、インターネットで検索しても信頼できる情報があまりありません。明確な目的のある旅行者であれば良いとしても、そうでないほとんどの旅行者にとっては、「●●を食べたい」「●●を飲みたい」「●●に行きたい」「面白いところに行ってみたい」という市民の素朴なニーズしかなく、その時に「じゃあこうしたらどう?」という提案ができないと、(海外)旅行者にとっては「どこに」「何が」「どうやって行くのが良いか」ということが見えず、なかなか動けないものです。

これって自分のまちにも言えること

今回、外国人旅行者という立場で考えてみましたが、これらの話は自分たちのまちにもそのまま当てはまります。素朴なニーズにどれだけシンプルに回答を用意できるか、しかも選択肢を提供できるか。これが人を呼ぶまちには求められることだと思います。

茅ヶ崎の場合は、自転車ユーザーが多いと有名ですが、交通マナーの充実と、旅行者向けのメニュー提供をきちんとおこなえば、もっと良くなります。そして、今回は詳述しませんが、「差別化」ができれば、最後は宿泊施設に行き着くでしょう。ここは、民泊などのトレンドを掛け合わせることができれば、まちとしての旅行者誘致がしやすくなると思います。

また先日、平塚・藤沢・茅ヶ崎・寒川の4つの青年会議所で集まってディスカッションをしたときに、この4地域で相互に補完し合えば、自分たちの課題を解決する糸口が必ず見つかります。

4地域のいずれかで車を止めて、宿泊は特定の地域に集中させ、4地域を結ぶシャトルバスを常時運行させる。そんな連携は、1地方公共団体ではできない取り組みです。

観光分野における地方創生は、日本についてのみの話ではなく、隣接するアジアの諸都市との旅行客の引っ張り合いという視点も持たねばなりません。今回はジョギングをしながら感じたことを書いてみました。

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【編集後記】

明日で日本に帰国しますが、3日間で6万歩も歩きました。

さすがに疲れました。

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