持続可能なゆるやかさ

2017-11-15 14.16.58-1

私の軸足は茅ヶ崎というまちにあります。それは私が茅ヶ崎の青年会議所に所属しているからでも、茅ヶ崎のNPO法人に所属しているからでもなく、育ったこのまちに愛着があり、もっと洗練されたまちになっていったら良いと思って活動しているからです。

この茅ヶ崎の魅力を一言で言えば、ゆるやかな空気だと思います。

夏になればアロハシャツを来て、短パン・サンダルで平日に歩くことも許される空気感。女性たちが元気で、オシャレにも敏感な空気感。それぞれが、手作りの小物などを作ったり、売ったりしているライフスタイルは、すごく良いと思う。自己実現、っていう観点からするとこのまちはそれが満たされやすいのではないかと思います。

ただ、このまちが今後もこの空気感を維持していくためには、結構しっかりとした取り組みをしていかないといけないのではないかと個人的に感じています。

スマートフォンをはじめとして、高度な情報処理端末を誰もが手元に携えられるようになって、通信コストをそれほどかけずに、テレビ電話も誰もができるようになりました。つまり、仕事のやり取りが対面でなければならない必要がなくなった今、通信ができる相手となら誰とでもどこででも仕事をすることができます。

住む場所、活動する地域をそれぞれの趣向で選択しても、経済活動を停滞させずに済むようになってきたということです。

そんな時代になった今、このまちに人が住み、輝きを増していくためには、今のゆるやかさだけに頼ったまちづくりは限界があると思うのです。

茅ヶ崎というまちがゆるやかな文化を営むことができた背景には、歴史もありますが、何よりも都心へのアクセスのしやすさに起因すると考えています。普段東京で仕事をする人も、1時間ほどで通えるなら、都心よりも地価の安くて、住み良いまちに住みたいと思うのが当然です。

しかし、そもそも都心で仕事しなくてもよくなってくるこれから、都心を中心として済む場所を考えていたという前提が崩れるわけですから、より住み良くて、コストのかからないまちに移転する人が増えるのは必然でもあるわけです。

また、都心で仕事をしなくてもよくなってくるとなれば、茅ヶ崎に住んでこれまで通りの生活をしようとしている人の仕事が減っていく可能性すらあります。人口減少が全国で顕著に現れてくる今後、茅ヶ崎に限らずこの問題はすごく大きいものです。

では、どうするべきかというと、自分のライフスタイルを維持・発展することのできるまちづくりが必要なのではないかと。自分で生活を選択し、生きていくことのできる自立性を各人が持つことが不可欠なのだと思うんです。

私はこの茅ヶ崎がすごく好きです。海以外のこれといった大きな資源はないですし、隣町の藤沢のテラスモール湘南や江ノ島、平塚のららぽーと湘南や平塚競技場(ベルマーレの本拠地)といったハードもありません。このまち特有のゆるやかさは、住み暮す市民というソフトの良さなのだと思います。

この良さを今後も持続可能に発展させていくためには、個々人が主体的に生きることのできる環境づくりが重要なのだろうと考えるわけです。時代が変わっても、テクノロジーが発展しても、自分らしい生き方を選択して、実践できる自立した人間が住み暮すまち。老若男女問わず生き生きとした暮らしができるまち。

こんなまちにできれば、絶対に衰退することはありません。

そして、このようなまちが全国に広がっていけば、日本が衰退することは絶対にありません。世界相手に暮らせる人材に溢れた国になるから。

そんなことを最近考えていて、自分の仕事も、まさにそこを価値提供していきたいと強く感じます。だから、一緒に活動する人たちには、ぜひ、そんな自分の生き方についてよくよく向き合って欲しいし、自分なりの哲学を磨くためにも広い視野をもって物事に接してもらいたいなって願います。

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【編集後記】
本格的に稼働し始める明日。この年末年始はしっかり考えを整理することができました。あとはアクションだけです。

【本日のカラダづくり】

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