組織における個々人の正しい努力の方向を考える

フリーランスと組織人との大きな違いは、フリーランスは成果を生み出すために、営業も事業本体も、管理も全て自分で行わなければならないのに対し、組織人は細分化された役割の一部を徹底して全うすることによって、1+1以上の大きな成果を生み出すことを目的としているところにあります。

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これは、私が所属している公益社団法人茅ヶ崎青年会議所(茅ヶ崎JC)の組織図です。個々人の氏名が記載されていますが、公開資料なのでそのまま載せております。

この茅ヶ崎JCでは、理事長をトップに、副理事長や専務理事、事務局長や各委員会の委員長というリーダーを据え、その下に他のメンバーが配属されるかたちになっています。このようなかたちで、かれこれ50年くらい続いてきました。

私自身はフリーで仕事をしていますので、実はこういう組織図に対してあまり向き合ってこなかったのですが、

「組織図って奥が深い。北川君も組織図をもっと理解した方が良いよ。」

というアドバイスを受けました。

正直、それがどういう意味があるのかわからなかったのですが、自分がなぜそのようなことを言われたのかについて反芻しているうちに1つのことがわかってきました。

それは、努力の方向が組織図に書いてある、ということです。

青年会議所の目的は若い世代に積極的な変革の機会を提供することにある

青年会議所には、理念やミッション・ビジョンというものが明確に定まっています。全世界共通です。

茅ヶ崎は茅ヶ崎、横浜は横浜というように、それぞれの青年会議所固有のビジョン等はあるにしても、共通基盤として上記の目的が適用されます。

これがどういうことかというと、上記の組織図も、この目的達成のためにあるということです。つまり、一般メンバーが果たすべき役割や、委員長という役割、副理事長という役割には、それぞれ上記の青年会議所自体の目的達成のために与えられているものであって、それぞれの立場の人はその目的を理解し、そこに向かって努力をすることが求められているのです。

少し具体的にいえば、私は上記の組織図上で言えば「OMOIYARI」の事業を担当する委員長として2015年に事業を企画しました。

このとき、OMOIYARI VILLAGEという事業を企画した目的の達成を目指しつつ、組織として委員長という職務を与えられた以上は、そこに配属されたメンバー、そして自分以外のメンバーにとって積極的な変革の機会になるように振る舞わなければならなかったのです。つまり、そのためには自分以外のメンバーにとことん機会を提供することが求められていたわけです。

ところが、委員長という職務の組織的な視点が足りていなかった私は、なるべく自分でできるように考え、結果的に自分だけでは手が回らずにメンバーに協力をお願いしまくるという、結構格好悪い状況だったわけです。

結果的にはうまくいった事業でしたが、そのプロセスは大変なもので、本当にそのときの委員会メンバーには頭が上がりません。笑

組織図的な発想をフリーランスとしても持つ

それで、このようなことを考えた結果、実は自分の仕事にも応用できる考えではないかと思いました。

私はひとりで仕事をしているので組織はありませんが、様々なプロジェクトを様々な企業や人と共同で実施しています。このときに、事業目的達成のためにどのような組織図っぽい役割を与え合うかによって、その成果はとても大きくなるのだと考えられます。

また、自分の中でも、「許認可部門」「起業支援部門」「資金調達部門」というような分け方をして、それぞれに共同チームを設けて、フリーランスだけど組織的に活動することも十分可能です。実際、青年会議所もその組織だけ見れば各々に本業があるフリーランスの集まりのようにも見えなくもありません。

どこまでできるかチャレンジしてみて、いろいろその成果をこのブログでも報告をさせていただきます。

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【編集後記】

やはり1人では学べないことがたくさんあるなぁと、再確認しました。

【昨日の1アクション】

日本橋で初めてお会いする人とミーティング。東京は暑かった!

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